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特集 紙の種類による印刷時のトラブル防止 印刷用紙に応じて、その紙に適した方法で最良の製品に仕上げるべく印刷を行っています。
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特集 紙の種類による印刷時のトラブル防止 印刷用紙に応じて、その紙に適した方法で最良の製品に仕上げるべく印刷を行っています。

製造部印刷課 課長 藤井 努 夏到来!サーフィンの季節です♪
2008.07.15 July Vol.29
製造部印刷課 課長 藤井 努
プレス・ポストプレス 1新印刷機導入06年に最新のCMS設備が組み込まれた新しい印刷機を導入、順調に稼働中! 2印刷現場としてのCMSとは安定したカラーマネジメントを実現するには保守とメンテナンスが基本中の基本。デジタルでは及ばない細部への目配りがカギ。 3特集 印刷は本当に微妙で繊細な技術です “ハードの諸条件×ソフトのレベル=印刷物の品質” メンテナンスと技術力の積み重ねで高品質を維持 4特集 小ロットの印刷をこなすポイント 刷り出しまでの準備時間を短く、CMSの機能を最大限に活用する 5特集 フィーダーの調整はむずかしい スムーズに給紙をするために経験とカンを生かして微調整を行っています。 6特集 これから手がけていきたい特殊印刷 お客様の満足度を高めるためより高精度な印刷技術を追求していきます 7特集 夜勤のときのトラブルは怖い 他部門が可動せず材料も限られる夜間。失敗が許されない緊張感のなかで慎重かつ品質を重視し作業しています。 8特集 用紙によって変わる印刷難度 薬品に使用される薄紙から厚紙の印刷など難易度の高い印刷物に対しても品質を重視しながら取り組んでいます。 9特集 印刷機のメンテナンス 小さな汚れが品質にかかわってしまうことも。1週間に一度の定期メンテナンスのほか作業時に目配りをしてトラブルを防ぎます。 10特集 高品位印刷への取り組み(1) 品質の高さが求められる出版物に対して高精細、FMスクリーニングの印刷など独自のノウハウを蓄積して提案いたします。 11特集 印刷機の保守と点検 印刷物の品質を守るためには機械の保守・点検が不可欠。給油の大切さや毎週行っている定期メンテナンスについてご紹介します。 12特集 紙の種類による印刷時のトラブル防止 印刷用紙に応じて、その紙に適した方法で最良の製品に仕上げるべく印刷を行っています。

使用する目的に応じて紙の特徴はさまざま

今回は印刷に使用される紙と、その特徴についてご紹介します。まずパンフレットやチラシなど、一般的によく使われるのがコート紙、アート紙などの塗工紙(とこうし)です。これらは、表面に塗料を塗布し美観や平滑性を高めています。

一方、非塗工紙の代表的なものが上質紙。パルプそのもので、表面を加工していないので、コート紙などに比べて光沢や平滑性、白色度が低いといえます。

【紙と印刷時の特徴】
●コート紙
光沢があり発色もよいため、商業印刷物によく使用される紙。平滑性(なめらかさ)が高い。印刷後の乾燥時間も早い。

●マットコート紙
コート紙に比べて光沢が抑えられ、落ち着いた雰囲気の仕上がりに。平滑性はあまりない。印刷後の乾燥はしにくい。

●アート紙
光沢があり、色再現性に最も優れた紙。美術印刷やカレンダー、写真集などに適している。乾燥時間はコート紙とほぼ同程度。

●上質紙
書籍をはじめ、単色印刷に適した紙。発色性はあまりよくないため、にごった色になりやすく、濃度を標準よりおとして印刷する。印刷後の乾燥もコート紙の2倍くらいかかるのが特徴。

最近はマットコートや特殊紙が増えてきました。これらは刷った後の乾燥が遅いため、短時間で両面を刷ろうとすれば裏つきの恐れがあります。また、エンボス(表面に模様があるもの)も、凹凸があるため乾燥が遅く、色の再現や発色が良くありません。

色の再現性がよくないものについては、作業時に濃度計で濃度を計りながら調整を行っていますが非常に難しい作業です。そのため本機で色校正をして印刷するものもあり、常に注意を払って進めています。

紙目による特性もしっかりと把握

紙はパルプを一定方向に流しながら製造するため、紙の進行方向に繊維が揃い、紙の目(流れ)ができます。印刷をするうえでは、紙の目を把握し、適切に扱うことが重要です。

全紙の長辺に平行な流れは縦目、短辺に平行な流れを横目といいます。簡単に知る方法としては、紙を破いてみて、きれいに直線に切れるほうが目の流れと平行です。

紙目について

紙の目によって、扱いを間違えると印刷作業時にトラブルが起こる可能性もあります。横目の紙については印刷されるときの圧力(印圧)によって、紙ののびる現象(ファンナウト)が起こります。扇のように外側に広がり、見当装置で合わせても100分の3ぐらいのズレが生じるため、ファンナウト装置を作動させて防いでいます。

一方、縦目の場合は、紙のつかみしろとなるクワエから、紙の終わりにかけて垂直にのびるのが特徴です。そのままだと4色を順番に刷っていく際に色がずれることに。そこで、製版との事前の打ち合わせの際に、製版側で文字に加工を施すことで、印刷時のトラブルを軽減させる手法も取り入れています。

紙の質、特性を把握し、そのつど最適な作業方法で高品質の印刷物を仕上げるのが私たちのモットー。これからもお客様に満足をしていただくための、製品づくりを続けてまいります。

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