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フィーダーの調整は難しい

印刷機のフィーダーには、さまざまな形があります。昔は手で一枚ずつ差していたものを自動化したものですが、紙を積んで、一枚一枚紙を確実に印刷装置に送るためには、細かな調整が必要になってきます。

まず、基本は紙を揃えてまっすぐ積むこと。印刷用紙の紙目によって、反りやすかったり、うつむいたりするものもあるので、逆側にクセをつけて、できるだけ水平になるようにていねいに作業しています。

紙の同じ位置に印刷するためについているのが、ハリ(針)と呼ばれる見当装置。機械に向って紙を手前に引いて位置を合わせることを引きバリ、押して(突いて)位置を合わせることを突きバリと言います。わずか何ミリ単位のことですが、微妙な調整をすることで、確実に作業できます。うすい紙は、ハリの高さと引く強さの調整もうまくしないと紙がもぐってしまって、裏表があわなくなったりします。

また、紙を送る上では、コロと呼ばれる部分の微調整も大切。うすい紙を出す時には送りコロとハケコロのコロ圧を軽くし、左右均等にしてやらないと、紙がまっすぐに行かず止まります。

そして、フィーダーが止まらず作業が円滑に進むためには、やはり紙の一枚一枚に空気を入れるよう、さばいておくことが大事です。とくにうすい紙やコート系の紙は、静電気が生じやすく、紙の両端を持ち一枚一枚に風を入れ、印刷直前に積むなどの工夫を。また、重ねているうちに下の紙が折れたりしていないか、汚れやキズがないか、事前にしっかりチェックもしています。紙を両手に持って一枚一枚さばく作業は、新人の頃には何度も練習しました。紙は200~300枚が束になると結構重たいので、慣れるまでは苦労しましたが、今ではいい想い出ですね(笑)。