公開日: 2018年8月3日 - 最終更新日:2020年7月1日

6色高品位印刷技術による平成版浮世絵「京都百景」完成

土山印刷 公式
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100年に1度ともいわれる経済状況の中、印刷業界においても厳しい状況が続いています。 弊社の技術や設備・ノウハウを生かし社内生産出来る商品分野の1つに美術印刷があり、この分野を伸ばすため3年前から改めて取り組みの強化をはじめました。 今や世の中はデジタル時代と呼ばれハイビジョンテレビ、パソコン、カラープリンター、デジタルカメラなどの急速な普及により、日常生活の中でRGB(光の3原色)で色表現されているものが多く見受けられるようになりました。

印刷の色表現でも「より綺麗な」「より鮮やかな」「より自然な」などの要望が高まり、これに応えることが弊社としての、美術印刷分野を中心とした技術開発の一つの方向と考えています。

通常のカラー印刷における基本4色(CMYK)による色再現は、元々の色(RGB)を圧縮・変換して再現しているため、オリジナルに忠実な色が出にくい欠点がありました。 この4色(CMYK)で再現出来なかった色域であるオレンジ(O)、グリーン(G)の2色を加え(CMYKOGの6色)、製版方式もFMスクリーンとの組合せにより、RGB表現に近い素晴らしい色表現が可能な「6色高品位印刷」が誕生しました。

「商品と同様の色にしたい」「自然の風景そのものの色を出したい」「絵画(原画)そのものの色にもっと近づけたい」との要望をお持ちの、これまでの4色印刷の色域に充分満足されていなかった既存のお客様、新規のお客様などにこの印刷技術をご紹介することで、パンフレットやカタログなど、いわゆる販促物の実績が出来てまいりました。

次は是非「6色高品位印刷」としての作品となるようなものを手掛けたいと思っていたところ、大手出版会社様より版画集 「京都百景」の引合いがありました。版画というのは特色の20~25度刷の摺り重ねであり、通常の4色刷では色域が十分表現出来にくかったことから、私共のお勧めする「6色高品位印刷」をご採用頂くこととなりました。

製作過程において色校正をお出しし、井堂雅夫先生ご本人にも校正頂けましたが4色印刷との違いに驚かれ、またその素晴らしさを十分ご理解・ご評価頂きました。 ここに弊社「6色高品位印刷」の代表作品ともいえる版画集 平成版浮世絵「京都百景」が完成いたしました。

完成にあたり顧客の皆様をはじめ、ご尽力を賜りました皆様に心からお礼申上げます。

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土山印刷 公式

土山印刷株式会社は京都府に本社を構える印刷会社です。 土山印刷では紙の販促物を使って営業力を強化したいお客様のお手伝い・サポートを行っております。
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