公開日: 2018年8月3日 - 最終更新日:2020年7月1日

RGB画像の修正について

土山印刷 公式
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今までにもRGB(6色)印刷につきましては幾度と紹介させていただいておりましたが、今回はRGB画像データの修正につきまして掲載させていただきます。まず弊社が何故、RGB(6色)印刷に取込むようになったのかをご紹介させていただきます。

従来の印刷は4色(CMYK)で行っておりましたが、色再現領域が狭い為、表現したい色が再現できないことに妥協を強いられておりました。昨今では印刷物のクオリティを求められるお客様が多く、より現物や原稿に近い色再現が可能な、広色域のRGB(6色)印刷に取り組み始めました。弊社でのRGB(6色)印刷と呼んでいる物とは、CMYK+O(オレンジ)+G(グリーン)で再現しており、CMYKでは濁って綺麗に出なかったオレンジとグリーンに照準を絞り、取り組んでおります。

RGB(6色)印刷に取込むようになり、立ち上がり当初は非常に苦労をいたしました。なぜなら、従来の製版行程ではCMYKにて色修正を行っており、4色それぞれ表示されたパーセントがそのままの形で印刷に反映されますが、RGB(6色)印刷をするには当然RGB画像データを扱う為、6色に分版されるまで結果が分からないからです。今までの経験でCMYKでの色再現は体に染み付いていますが、RGBでの色再現は皆無に等しく、いわば手探り状態と言っても過言ではありませんでした。

RGB画像でR(レッド)に手を加えるとどうなり、G(グリーン)に手を加えるとどうなるから始まり、実際に6色に分版されたものの想像がつかないので、当初はあらかじめ6色分版した画像を使用し修正しておりました。そうすることにより網点のパーセントが表示され、今までCMYKの画像データを修正していたときとあまり違和感無く作業ができ、品質的に許容できるこの方法で経験値が増えてきましたらRGB画像を直接に修正できるようにしようと決めておりました。

昨年の5月にRGB(6色)印刷の色を再現できる10色の大判インクジェットプリンターの導入をして、カラーマッチングを行うことにより色の確認ができるようになりました。またRGB画像に対するハンドリングのノウハウも出来てきましたので、RGBモードで直接に画像の修正を行うようにしています。現在ではRGB印刷に関しては、100%RGBモードで画像修整を行っています。

ハイエンドスキャナによる4色画像分解という行程は非常に少なくなり、デジタルカメラで撮影されたデータ入稿が大半を占めるようになりました。webの急速な発展に伴って、クオリティの高いRGB画像の要求も増えてきており、RGBデータのハンドリングは益々増えてくると予測されます。RGBデータのハンドリングのノウハウはRGB(6色)印刷に限らず、色々なメディアで必要となってくる技術だと考えています。 既に世の中に弊社でRGB(6色)印刷をいたしました商品が出回っておりますますが、更なるノウハウ、クオリティの追求に邁進してまいります。

【参考】

CMYKの色領域から離れた状態
CMYKの色領域から離れた状態

RGB画像を修正する際、ある程度の指標にはなりますが、6色なので結果はかなり違います。

CMYKでの色再現領域がオーバーしている画像

グレーアウトした部分が多いほど、オレンジとグリーンインクの占有量が増え6色印刷を行う際、効果が大きくなります。

モニターによるRGB再現イメージ

AdobeRGBをカバーできるColorEdgeモニターに、弊社オリジナルの6色分版用プロファイルをあててカラーマネージメントしています。プリントイメージをできる限り近づけることにより、見た目重視の画像修正も可能です。

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土山印刷株式会社は京都府に本社を構える印刷会社です。 土山印刷では紙の販促物を使って営業力を強化したいお客様のお手伝い・サポートを行っております。
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