公開日: 2021年9月1日 - 最終更新日:2022年3月23日

集客には看板が最適!集客率を高めリピーターを増やす方法

土山印刷 公式
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店舗経営をされている方に質問です。あなたのお店の看板、活用できていますか?

WEB広告やチラシ広告といった宣伝に対して、結構忘れられがちなのが看板広告。

けれど、上手く活用できれば看板は安いコストでたくさんのお客様を集客できるツールになるんです。看板広告のメリットや、目的別の集客のコツについて、簡単にまとめてみました。

 

看板を作成・設置するメリット

まず、看板を作成・設置するメリットとはどのようなものでしょうか。

コストパフォーマンスに優れる

パンフレットやチラシなどの紙の広告は、残念ながら広告としては長持ちしません。基本的には定期的に更新する必要がありますし、古いものは廃棄する必要があります。1人のお客様を呼び込むためには1部の広告物が必要です。

WEB広告は大量印刷の必要こそないものの、紙広告よりも遥かに更新ペースを求められます。プラットフォームにもよりますが、数日~数ヶ月で広告は新しくなりますし、コンテンツマーケティングやSNSマーケティングにいたっては、1週間更新を止めればたちまち過去の存在になってしまいます。

一方で看板はどうでしょう。一度設置すれば、壊れない限りはいつまでも残り続けます。上手く人の通る場所に設置できれば、長期的にお店に人を呼び込み続けることができます。お客様を呼び込む1人当たりの金額は、圧倒的に看板は安上がりなのです。

目立ちやすい

皆さんが、例えば車窓から外の景色を眺めているときなどに、ふっと見えた看板の印象が残り続けることはありませんか?

他にも、毎日同じルートで通勤している時、往復の道で見た広告看板が頭に焼き付いたことはありませんか?

看板というものは風景の一部であり、目立たせることに成功すれば、とても長い間人の頭の中に印象を残し続けられます。

もちろん、そのためには看板のデザインに工夫が必要です。

土地とのつながりを得られる

看板は風景の一部であり、その土地と強く結びついたものです。里帰りした時に「ああ、ここの看板は昔のままなんだなあ」と思ったことはないでしょうか。看板はその土地にいる方を集客するものであり、ローカル向け広告です。

よい看板はそれだけ長期間にわたって土地になじみ続けるため、広告効果が長く続きます。

 

看板の目的

さて、看板の目的は3段階に分かれており、すべての段階を踏まえていかなければ、看板の集客力は弱くなってしまいます。各段階について説明していきましょう。

1段階目:お店の存在を知ってもらう

まず、通行された「ここにこんな店があります」と知ってもらう必要があります。これが1段階目です。店舗の立地や商品をよくしても、そこに店舗があることを誰も知らないなら、店がないのと何が違うでしょう。誰からも認識されない透明人間のような状態で、いつの間にか廃業しているお店は残念なことに存在します。その状態を改善するには、看板の出し方にちょっとしたコツが必要だったりします。

2段階目:お店の魅力を知ってもらう

お店を知ってもらっても、魅力が伝わらないと集客は上手くいかないものです。「看板は知っているけど、なんとなく入ったことがない」店舗というものが、誰しも1軒や2軒はあるのではないでしょうか。

「自分の店舗は、お客様のこんな需要を満たせます」ということが上手く伝わっていなければ、せっかくの看板の集客効果も薄れてしまいます。

3段階目:お店に入店してもらう

最後の段階はお店に入店してもらうことです。例えば、おいしそうなレストランの看板を見て興味を持ったものの、連絡先が見つからず予約できなかったり、あるいは価格帯が分からないため二の足を踏んでしまったことはないでしょうか?

せっかくお店に魅力を感じてもらっても、入店する心理ハードルは意外と高いもの。上手くハードルを下げていくためには、もう一つ工夫が必要になります。

 

お店の存在を知ってもらうコツ

では、まずお店の存在を知ってもらうために、どのような点に気を付けて看板を作ればいいのでしょう? 例を挙げていきます。

店名だけではなく、業態もアピールする

「おしゃれな店名は書いてあるけど、食べ物屋なのか服屋なのかアクセサリーショップなのかが分からない」という看板に出会った経験はありませんか?

何のお店なのかすらもよくわからないお店の看板だけがあったとして、あなたはそのお店に入ろうと思うでしょうか。

看板で重要なのは、店名以上に何の店なのかわかるようにすることです。よくわからない店名でも、「本格派フランス料理」と書かれていたらレストランだと理解できるはずです。「海外直輸入家具」と書かれていたら家具屋だと理解できます。

あなたの店を全く知らない人間が看板を見て、一目で何の店なのか分かるよう、看板には必ず業態を入れましょう。

野立て看板などを離れた場所に設置し、誘導する

ドライブインなどで、画像のようにお店へ誘導する看板はよくありますよね。いわゆる野立て看板やロードサインと呼ばれる看板です。

店舗から離れた場所に設置して、店舗への行き方を伝える野立て看板があれば、店舗の立地条件が悪い場合でもお客様を誘導できます。また、店舗の商圏を拡大することにもつながりますし、看板が大量にあるような商業地域であっても、少し離れた場所に看板を立てることで自店舗を目立たせることができます。

人の流れに対して交差するように設置する

人の流れに対して水平に設置した看板より、交差して設置した看板の方が遠くから視認しやすい

店舗の前の看板にせよ、野立て看板にせよ、人の流れに平行の方向で看板を設置してはいないでしょうか? 実はこれは損な看板の立て方なんです。

人の流れに沿った方向で看板を立てると、目の前を通るときまで看板の内容を読めませんし、遠くから看板に気づくことができません。

一方で、人の流れと交差するように看板を設置すれば、遠くからでも看板に気づけ、内容を読むことができます。

看板を設置する場所の人の流れは必ず確認し、遠くからでも見やすいような角度で看板を設置しましょう。

 

看板でお店の魅力を知ってもらうためのコツ

続いて、どうやればお店の魅力を知ってもらえるかについてまとめていきます。

周りと同化させないようにする

看板は風景に溶け込ませてはいけません。「散々『看板は風景の一つ』と書いておいていったいどういうこと?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、周囲と調和することと周囲に溶け込むことは別です。

例えば、緑の野原の中に一本の桜の木が生えていた時、桜色が緑に映えて美しい風景が生まれますよね。桜の木は風景と調和していますが、風景に溶け込み、同化して埋もれてはいません。目立っているわけです。

これは別に看板を桜色にしろということではありません。周りの空の色や、木々の色、町の色などに対して、店のイメージを伝えつつも引き立つような色合いの看板にするのがよい、ということです。

また、離れた場所からでも可読性の高いフォントを選択することも大事です。

目立ちやすく、読みやすい配色・フォントの看板デザインを考えてみましょう。

フォントの選択や配色の選択については、この記事を参考にしてみてください。

土山式効果流:デザイン・マーケティング忍法万川集海③「書体と色~文字と配色テクニックの術~」|マーケティングコラム

”お店に入った姿”をイメージさせる

例えばレストランなら料理の写真、ホテルなら客室の写真があるとないとでは、お店の魅力の伝わり方というのは変わってきます。そのサービスを利用するイメージのあるなしは、サービスを使いたいかどうかの意思決定を変えます。

商品写真やイメージイラストを1つ入れるだけでも印象は変わりますので、忘れずに目立つ位置に配置しましょう。

看板からWEBページへ誘導する

二次元コード等を使い、看板から自社のWEBページへのリンクを付けるのはいいやり方です。以前AIDAの法則について述べましたが、現在はAISAS、つまり、Desire(欲求)の代わりにSearch(検索)、Action(行動)の後にShere(共有)という行動モデルが一般的になっています。お客様がお店に興味を持たれた場合、検索サイトでお店のWEBページや口コミサービスを探し、入店するかどうかを決め、実際のサービスがよければSNSで共有する、という行動を多くの方が行います。

いちいち店名を検索してもらって、WEBページに移動してもらう手間をお客様に掛けさせ、興味を失わせるのはもったいないです。

先に二次元コードを使って自社のWEBサイトへリンクさせれば、それだけ店舗の魅力も伝わりやすくなります。

まだお店のWEBページを作っていない場合は、まずランディングページを簡単に作ってみましょう。作り方・管理方法に不安がある場合、当社でも制作代行をしています。

かんたんWeb制作サービス「楽サイト」

看板でお店に入店させるコツ

それでは、看板を使ってお店に入店させるコツについて説明します。

お客様に不安をいだかせない

看板を見た方が抱くだろう疑問は、なるべく解決しておきましょう。

例えば、道路にこんな野立て看板があったとします。

筆者が作った架空のハンバーガーショップの看板

店名が相当ひどいのは置いておいて、このレストランの看板を見た場合、分からない点がいくつもあります。皆さんはお気づきになるでしょうか。

 

まず、お店が開いている時間がわかりません。現在時刻にこのお店はやっているのでしょうか、やっていないのでしょうか。

また、「500メートル先を左折」と書かれていますが、駐車場はあるのでしょうか。

さらに、価格帯がいまいちわかりません。アメリカン・ダイナーという名前で実はかなりの高級店かもしれませんし、逆にあんまり安いのも味に期待できなくなります。

こういった疑問が積み重なっていくと、人間というものは看板を見て興味をひかれても不安になってしまい、「よくわからないから、とりあえず今回は別の店に行くか」と考えます。

看板の場所(店舗の前の立て看板、壁面に設置して遠くから見せる看板、野立て看板など)によって入れるべき情報は多少変わってきますが、できるだけ店に入りやすいように、「営業時間」「価格帯」「(野立て看板の場合)お店の位置が書かれた地図」「(野立て看板の場合)駐車場の有無」などは書いておいた方がいいでしょう。

さっきよりわかりやすくなった

野立て看板に特典を用意する

看板と特典を結びつけるのはよい方法です。例えば、「この看板を見たとレジでお伝えいただければ、次回来店時にご利用いただけるクーポンをプレゼント!」など、看板を見た方へのちょっとした特典がうたわれている野立て看板を見たことはないでしょうか。

そういった特典は、野立て看板を見た方をお店に誘導する効果があります。「レジでお伝え」が大変なら、LINEクーポンや、デジくじサービスなどを使ってみるのもおススメです。

 

看板設置やデザイン制作をする際の注意点

では、看板を設置したり、デザインを考えるときに気を付けるべき点を挙げていきます。

看板を見る人は十分いるか

人の流れが十分でない場所に看板を立てても、広告効果は上がりません。当たり前ですが、広告を立てるなら「1日あたりどの程度の人が来て、そのうち何パーセントが店舗まで来てくれる見込みがあるだろうか?」と考える必要があります。

例えば道路から見てもらうことが目的の野立て看板であれば、国土交通省が行った全国道路交通調査などが参考になるでしょう。最終調査が2015年のため現在は少しデータが古くなってはいますが、傾向はつかめるはずです。

障害物がないか

遠くから看板が見えるかはチェックしておきましょう。意外な場所に障害物があって、看板が隠れてしまうことはままあります。例えば、街路樹やビル、歩道橋などで隠れてしまわないか、ある程度離れた場所から看板をチェックしておくのがいいでしょう。

看板に情報を盛り込みすぎていないか

情報の詰め込みすぎは情報不足と同じくらいまずい、というのは忘れないほうがいいです。

ごちゃごちゃになっている看板

例えばこれはさっきの看板にさらに情報を付け加えてみたものですが、視認性は最悪になっていますよね。これでは伝わるものも伝わりません。WEBサイトに誘導するならメニューはそこまで多く書く必要はないですし、長々と場所を言葉で説明するより、10メートル先を曲がったところに別の看板を立てた方が伝わりやすいです。商品も大量に書くと価格改定の際に看板を大きく作り直すことになりますし、一つの看板で何もかも情報を詰めるよりは、複数の看板やのぼり、WEBサイト、チラシなどに情報を分割し、お客様が利用する場面に合わせて適切なものを見せたほうが、広告効果はずっと上がります。

汚れているように見えないか

錆が浮いて汚らしくなったり、表面加工が剥げ落ちていたりしている看板はもちろんのこと、定期的に掃除しなければ看板に汚れがたまり、視認性を損なうことがあります。

汚れた看板は見栄えが悪くなり、内容が伝わらないだけではなく、看板に描かれたお店のブランドイメージを損なってしまいます。

また、マーブル模様などの模様を使った看板や、あるいは茶褐色を使った看板をデザインするときは、遠くから見たときに汚れていたり錆びているように見えないかをチェックしたほうがいいでしょう。

耐久性は十分か

看板は長期間風雨にさらされるものです。特に木材や鉄の看板は、長期間風雨にさらされることで表面をいくら塗工・加工しても腐食を起こしやすいものです。また、一部のインキは日光にさらされると色褪せを起こすことがあります。

定期的なメンテナンスはもちろん必要ですが、印刷素材およびインキを吟味し、十分に耐候性のある素材を選択することでメンテナンスの手間を減らし、また看板のかけ替えのための費用を節約できます。

例えば、アクリルパネルにUV印刷をすれば、アクリル・UVインキともに耐候性に優れるため長持ちする看板が作れるでしょう。

アクリル印刷について詳しくはこちらの記事をどうぞ。

失敗しないアクリル板への印刷。印刷の方法や表現手法、注意すべき点とは?

法的な問題はないか

看板の設置場所や設置方法によっては、法的な問題が発生することがあります。

屋外広告物法および、その土地の条例に気を付けるのはもちろんのこと、4メートルより大きな看板は建築基準法、道路に突き出す形で設置する看板には道路交通法が適用されます。

作る寸前で法律違反が分かり、看板を廃棄することになっては大損です。

他にも、例えば京都市などの観光地は、看板の色より厳しい規則を設けています。原色を大量に使うのは基本的にNGのため、多店舗展開をしているチェーン店は、京都市内の店舗のみ看板の色合いを変えるなどの工夫をしていることも。

地域によって規制は大きく異なるため、市役所などにまずは看板デザインについての質問を行い、条件を聞いておくのがベターです。

 

リピーターを増やす方法

さて、お客様をお店に呼び込んだとしても、そのお客様がリピーターになっていただかなければ、宣伝としてはあまりうまくありません。お店に一度呼んだお客様をリピーターに変えるには、どのような方法がよいでしょうか。

スタンプカードや来店特典クーポンなどを用意する

スタンプカードや「次回来店時に利用可能」のクーポンは、リピート率向上のお供です。ショップカードへのオンデマンド印刷サービスを利用して、スタンプカードやクーポン券を用意するのがいいでしょう。

ショップカード管理が難しいのであれば、LINEクーポンや、デジくじサービスなどを使ってみるのもおすすめです。

SNSを積極的に活用する

LINE公式アカウントや、TwitterやFacebookといったSNSを利用して情報を発信し続けることはリピート率向上につながります。

お店の商品を紹介したり、開店・閉店日のアナウンスをしたり、ちょっとした商品についての蘊蓄を載せるような簡単なものでも構わないので、まずは毎日更新しましょう。そのうえで、SNSの友達申請やフォローに対してクーポンをお渡しするなどの付加価値を付ければ、自然とリピーターが集まるでしょう。

また、店舗にロゴがない場合は、自社の看板をアカウントの顔写真の代わりに利用するのがよいでしょう。看板から受けた印象とSNSの印象を紐つけられます。

 

看板を作るときにはUVインクジェット印刷を

皆さんがこの記事を読んで、看板広告を作るにあたっての疑問などが多少なりとも解消されたのであれば幸いです。

もしもこれから看板を作るのでしたら、一度UVインクジェット印刷をお試しください。紫外線で硬化するUVインキは、長期間紫外線に当たっても色褪せせず、また防水性があります。

くわえて、素材の自由度が高いため、看板だけでなくのぼりや店内装飾品なども同じ印刷機を使って印刷でき、素早く・かつリーズナブルな価格で屋外広告全般を制作できます。

看板に限らず、自社の屋外広告を一度制作してみたいとお考えの方は、ぜひとも一度お気軽にご連絡ください!

 

UV印刷を使ったアクリル印刷の例はこちら!

失敗しないアクリル板への印刷。印刷の方法や表現手法、注意すべき点とは?

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土山印刷株式会社は京都府に本社を構える印刷会社です。 土山印刷では紙の販促物を使って営業力を強化したいお客様のお手伝い・サポートを行っております。
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