CMS(カラー・マネジメント・システム)
CMS(カラー・マネジメント・システム/Color Management System)とは、印刷物の色を一定の規格に合わせるための仕組みです。
印刷機(特にオフセット印刷機)はオペレーターの作業、利用するインキ、機械の調子、その日の温度や湿度によって微妙に色合いが変わります。そのため、印刷物の色はどうしても”ブレ”が起きます。
このブレは異なった規格の印刷機同士ではもっと大きくなります。例えば何も調整をしていない場合、デジタルデータ上での紫色が、印刷機Aと印刷機Bで印刷した場合どちらもまったく同一の色が出ることはほぼありえません。
しかし、実際に印刷する際に結果が毎回変わるようでは困ります。そのためにカラーマネジメントシステムが存在します。印刷物の出力品質を一定に保つため、出力する機械(インクジェットプリンターやオンデマンド印刷機、オフセット印刷機)同士の発色を合わせる作業を定期的に行うことで、安定した印刷物が作成できます。
印刷会社を選ぶ際にはCMSへの対応状況をしっかりとチェックしましょう。